自分の英語力を測る際、リーディングを基準にしてはいないだろうか。
もちろん、リーディングを伸ばしたくて英語を学んでいる人はそれで良い。
自力で英語の文章を読めるようになるために英語学習をしている人もいるだろう。
でも、入試や英検、ひいてはTOEFや留学を目指して学んでいる人はリスニングを中心に据える心構えで学ぶほうが良い。
そうすればリスニングだけでなくリーディングも自然と伸びるし、試験も通りやすくなる。
英語のまま物事を考える自力もついてくる。
それはなぜか。
まず、リスニングは英語のまま理解できるようにならないと内容を把握できないからだ。
リーディングでは読んだ後に理解するために考える時間を作ることができるが、リスニングではそれができない。
必然的に英語のまま理解しなければならなくなる。
英語のまま理解できる内容が増えれば、リーディングの速度も速くなるし、内容も頭に残りやすくなる。
また、リスニングが伸びれば、面接の試験もやりやすくなる。
英検の一次試験をリーディングで乗り切った人は、二次の面接で試験管の言っていることが理解できずに落ちてしまうことがままある。
それをリスニングで乗り切れれば、試験管の言っていることが分からないという事態は起きにくくなり、二次に受かる可能性はぐんと高くなる。
では、どうすればリスニングを伸ばせるのか。
それは「聞き取れるようになるまで聞く」ことを繰り返すだけである。
こういわれると、なんだ精神論かと思われるかもしれないが、この世のスキルというものは基本的に「できるようになるまでやる」という方法でしか身に付かない。
どれだけやり方を教わっても、どれだけ方法論を学んでも、実際にやって少しずつ上達していくしかないのだ。
だからこそ、一つの文章をなんども音読し、なんどもリピーティングし、聞き取れるようになるまで地道にこなしていくことが重要なのだ。